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EXHIBITION

mado-beya企画 第7回目 中谷ミチコ、長谷川さち、ちばふみ枝3人展「自らの。かたち」




mado-beya代表のちばと同年代の彫刻家、中谷ミチコさんと長谷川さちさんお二人の出展が実現し、mado-beyaの第7回目となる企画展「自らの。かたち」を開催します。


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石膏の雌型に透明樹脂を流し込み、凹凸が反転した造形によって「不在性」と「実在性」を問い続ける中谷ミチコ。

手彫りによる無数の鑿跡を特徴とし、石の持つ歴史性と自身の時間との重なりから不可視な世界の存在を現出させようとする長谷川さち。

木質レリーフを紐で結び自立させることで、「表裏」や「境界」を意図的に取り入れた造形を特徴とするちばふみ枝。


手法の異なる3人が自身の身体性を介して生み出すかたち。

それぞれの日常の風景や記憶、あるいは現象や出来事などを題材に、自らの生の実感に根差した独自の表現を追求する、同年代の彫刻家3人による作品展。


【展覧会名】mado-beya企画 第7回目 「自らの。かたち」展

【会期】2021年10月9日(土)-12月26日(日)

【日時】毎週土・日曜のみ/11:00-18:00(入場無料)

【会場】mado-beya(〒986-0822 宮城県石巻市中央2-4-3 石巻のキワマリ荘2階)

【出品作家】中谷ミチコ/長谷川さち/ちばふみ枝

※新型コロナウイルス感染症対策の観点から、会期や時間が変更となる場合がございます。



■■■ご来場予定のお客様へのお願い■■■

石巻のキワマリ荘およびmado-beyaでは現在、新型コロナウイルスなどの感染症予防及び感染拡大防止のため、以下の対策を実施しております。お手数をおかけいたしますが、ご協力のほどお願い申し上げます。

・発熱(37.5℃以上)や風邪の症状がある方、咳が続くなど体調に不安のあるお客様は、ご来場をご遠慮ください。

・建物入口に消毒液を設置しておりますので、ご入場の際に手指消毒をお願いいたします。

・会場内ではマスクの着用をお願いいたします。

・会場内での飲食は禁止とさせていただき、長時間の滞在をご遠慮いただいております。

・有事の際にご連絡ができますように芳名帳へのご記帳をお願いいたします。

また、石巻のキワマリ荘の管理・出品アーティストにおいては、マスクの着用を徹底するとともに、管理担当以外は特別用事がない限り在廊いたしません。

会場の換気は1時間に1回程度行い、家具、ドアの引手、階段手摺など多くの方が手を触れる場所には、定期的に消毒清掃を行います。

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★mado-beyaについての詳細はこちら









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【作者】中谷ミチコ

【タイトル】とげぬき

【制作年】2018年



【作者】中谷ミチコ

【タイトル】女の子

【制作年】2018年





作者の言葉:

手のひらの中には宇宙がある。彫刻は手のひらの中で初めて重力から解放されてグルグル、グルグル周り始める。今回、石巻で展示する作品を作っていた当時、こんな考えに支配されていた。どこでもなく、どこにでもなる、手の平の中で鑑賞されたいと願う。









【作者】長谷川さち

【タイトル】fountain

【制作年】2020年




【作者】長谷川さち

【タイトル】ladle

【制作年】2020年





作者の言葉:

完成された物質の石に何かかたちを与えることが、いいことなのかわからないけれど、それでも今この時にしか出来ない、その物質の力を借りてつくることに惹かれてしまう。

モチーフはその時々興味のあるもののかたちを借りているけれど、石にしたら一瞬、自分にとっては長い時間をかけて彫っていくうちに、自然と自分のかたちに引き寄せられて彫刻になっていく。もしかしたらモチーフは何でも良いのかもしれない。

見えるものと、見えないもの、自分が感知できないだけで、必ず同じ空間に存在している。そのようなものを、かたちにすると同時に、この次元に見えないものが出現することがたまらなく面白く思うのだ。









【作者】ちばふみ枝

【タイトル】ゆき-道ばた

【制作年】2021年


作者の言葉:

雪が空から降ってくる姿は淡々として果てしなく、意思をもって向かってくるような動きを連想させたかと思えば地に降りた瞬間にふっと静止する、そんな様子に子どものころから心を惹かれていた。

震災の日、津波から逃れた父が1人凍える中、雪が降る様子を見てお風呂を思い出していたという話が心に残っている。

雪が音もなくあとからあとから地上にすっと消えては降り続ける様子が、とめどなく浮かんでは消えていく人の記憶と重なるように感じ、雪にまつわる作品を作るきっかけとなった。




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