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EXHIBITION

mado-beya企画 第8回目 冨井大裕、中﨑透、ちばふみ枝 3人展「隣り合う隙間」




切れ目・隔たり・ずれ・穴――そうしたところにできる隙間とはどういうものだろうか。

何かと何かの間にあって、それはものそのもの、あるいはそこにできる場、状況、または関係性を際立たせ、見慣れた世界を変質させるその境目として視えてくるものかもしれない。


既製品に最小限の手を加えることで、それらを固定された意味から解放し、色や形をそなえた造形要素として、「彫刻」の新たなあり方を探求する冨井大裕。

看板をモチーフとした作品をはじめ、パフォーマンス、映像、インスタレーションなど、形式を特定せず制作を展開している中﨑透。

木質レリーフを紐で結び自立させることで、表裏や境界を意図的に取り入れた造形を特徴とするちばふみ枝。


小さなmado-beyaの空間で隣り合う、3者それぞれが垣間見せる世界をお楽しみください。


【展覧会名】mado-beya企画 第8回目 「隣り合う隙間」展

【会期】2022年1月8日(土)-3月27日(日)

【日時】毎週土・日曜のみ/11:00-18:00(入場無料)

【会場】mado-beya(〒986-0822 宮城県石巻市中央2-4-3 石巻のキワマリ荘2階)

【出品作家】冨井大裕/中﨑透/ちばふみ枝

※新型コロナウイルス感染症対策の観点から、会期や時間が変更となる場合がございます。



■■■ご来場予定のお客様へのお願い■■■

石巻のキワマリ荘およびmado-beyaでは現在、新型コロナウイルスなどの感染症予防及び感染拡大防止のため、以下の対策を実施しております。お手数をおかけいたしますが、ご協力のほどお願い申し上げます。

・発熱(37.5℃以上)や風邪の症状がある方、咳が続くなど体調に不安のあるお客様は、ご来場をご遠慮ください。

・建物入口に消毒液を設置しておりますので、ご入場の際に手指消毒をお願いいたします。

・会場内ではマスクの着用をお願いいたします。

・会場内での飲食は禁止とさせていただき、長時間の滞在をご遠慮いただいております。

・有事の際にご連絡ができますように芳名帳へのご記帳をお願いいたします。

また、石巻のキワマリ荘の管理・出品アーティストにおいては、マスクの着用を徹底するとともに、管理担当以外は特別用事がない限り在廊いたしません。

会場の換気は1時間に1回程度行い、家具、ドアの引手、階段手摺など多くの方が手を触れる場所には、定期的に消毒清掃を行います。

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★mado-beyaについての詳細はこちら










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【作者】冨井大裕

【タイトル】NR(踊るノート)#16

【制作年】2019年




【作者】冨井大裕

【タイトル】NR(踊るノート)#18

【制作年】2019年





作者の言葉:

〇〇をつくっています。ではなく、つくるということをつくることで考えています。つくることには何かしら目的があるものですが、つくられたものにはその目的に収まらない魅力や工夫、謎の機能が見え隠れしています。横道に逸れていないのに、逸れている不思議。それが何かをつくり続ける人間という生き物の心情かもしれません。それを全く用の成さないかたち=美術で肯定してみたい。いや、美術でなければ肯定できないというのが正直な気持ちでしょうか。作品には、元の既製品でありながら、既製品でない状態が示されています。どちらかではなく、どちらでもある。この状態から何が始まるか。その可能性に懸けています。










【作者】中﨑透

【タイトル】左「雪降る夜、星降る夜、と種」/ 右「雪の夜の西瓜」(写真2枚組)

【制作年】2021年





作者の言葉:

2021年の4月の半ばくらい。札幌での展覧会搬入の後、のんびりと車で茨城まで帰ることにした。ニセコにほど近い蘭越町に住む友人の家に泊めてもらった夜のこと。昼間はいい天気だったけどだんだん冷え込み夕方には雪が降り始めた。茨城では桜が散ってだいぶ経ってたけど、ここでは夜になる頃にはしっかりとした春の雪が降っていた。友人宅では、熊本から送ってもらったというとても甘い立派なスイカが出てきた。もう季節がアベコベでいろいろおかしい。中学生になったももちゃんが、前の年に庭にスイカの種を飛ばしてたらそこから芽が出て、小さなスイカができて美味しかったって話をしてたから、一人で雪景色の中で種飛ばしをするために外に出てみた。すっかり雪も止んで、ものすごいたくさんの星が見えた。雪の上に飛び散ったポツポツとした黒い種が、色が反転して空から星が落ちてきたみたいに見えて、慌てて写真を撮ってみたけど、星も種も写るわけもなく、心に留めてこっそり持ち帰ることにした。











【作者】ちばふみ枝

【タイトル】飾り棚(異国)

【制作年】2021年




【作者】ちばふみ枝

【タイトル】飾り棚(トロフィー)

【制作年】2021年



作者の言葉:

壁の一部のような佇まいをしている飾り棚に、ぼんやりと視線を向けるのが好きだった。生まれ育った実家や祖父母の家、我が家のように遊びに行った友達の家にも飾り棚があった。

どこかのお土産品や工芸品・民芸品、誰かの手作りの置物的なものや何かの受賞記念の品、干支の品、動物の形をした酒瓶、思い出の写真、頂き物やただ単にお気に入りのもの、などなど。棚の上に並んでいるという1点以外にはほぼ共通点の無さそうな品々が、様々な時間や場所や記憶をまとって佇んでいる。そんな在り様をかたちにして、目の前に並べてみたいと思った。














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【トーク映像公開情報|2022年3月】

イシノマキ アート はい ! スクールとmado-beya企画展「隣り合う隙間」の連動企画として、出展作家3名(ちばふみ枝/冨井大裕/中﨑透)によるトークの収録が行われました。トークの様子はイシノマキ アート はい ! スクール公式YouTubeにて公開となっています。ぜひご覧ください。 「アートのあれこれQ&A!先輩たちが答えます!」 ■YouTubeはこちら ■イシノマキ アート はい ! スクールの公式ホームページはこちら


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